完璧を目指しすぎる方へ。~名古屋心療内科コラム

「もっと良くしてから。」
「まだ完成じゃない。」
「もう少し準備してから出そう。」
そんなふうに考えているうちに、気づけば何か月も、あるいは何年も過ぎてしまった。
そんな経験はありませんか?
もちろん、良いものを作ろうとする姿勢は素晴らしいことです。
でも、その「完璧」が行動を止めてしまうなら、話は少し変わってきます。
心理学では、完璧主義が強い人ほど、
行動を先延ばしにしやすいことが多くの研究で報告されています。
なぜなら、
「100点を出さなければいけない。」
というプレッシャーが大きすぎて、最初の一歩を踏み出せなくなってしまうからです。
すると、
作品は完成しません。
企画も始まりません。
勉強も進みません。
つまり、
完璧を目指した結果、何も生み出せないという、本末転倒なことが起こってしまうのです。
一方で、
60点でもいいから完成させる人は違います。
一度世に出せば、感想がもらえる。
改善点が見つかる。
経験も増える。
その結果、二回目は70点。
三回目は80点。
少しずつ成長していきます。
つまり、人は作ったから上達するのであって、上達してから作るわけではありません。
考えてみれば、子どもも最初から上手に絵を描けるわけではありません。
何枚も描くから上手になります。
スポーツも同じです。
最初から完璧なフォームで始める人はいません。
だからこそ、完璧を目指すことより、まず形にすること。
これが何より大切なのです。
グダグダでもいい。
微妙でもいい。
少し恥ずかしくてもいいんです。
まずは完成させる。
そして世に出してみる。
その一歩には、頭の中で完璧な作品を作り続けることより、ずっと大きな価値があります。
結局のところ、完璧を目指して止まっている人よりも、
不完全でも一歩ずつ前へ進む人のほうが、最後には遠くまで進んでいるものです。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)






















