努力は才能じゃない!という話。~名古屋心療内科コラム

◆ 「努力できるのも才能」という言葉の、本当のウラ側。
「あの人は毎日コツコツ努力できてすごいな」
と、他人のストイックさを見て落ち込んでしまうことってありますよね。
世間でもよく「努力できること自体が、生まれ持った一種の才能だ」なんて言われたりします。
しかし、心理学的な視点から見ると、この意見には少しだけ認知のズレがあります。
あなたが努力できないのは、根性がないからでも、才能がないからでもありません。
◆ 脳は「やりたくないこと」にブレーキをかける
心理学や脳科学において、人間の脳は驚くほど正直にできています。
本心では「やりたくない」「意味を感じない」と思っていることに対しては、
脳の防御システムが働き、モチベーションを高めるドーパミンなどの物質が出にくくなります。
つまり、嫌なことを前にして手が止まるのは、脳が正常に働いている証拠であり、才能の有無とは一切関係がありません。
多くの人が陥りがちなのは、
「社会的に正しいとされるゴール」を自分のゴールだと勘違いしてしまうことです。
「資格を取らなきゃ」「人より稼がなきゃ」という義務感だけで動こうとするから、
脳が拒絶反応を起こして「努力できない自分」に失望してしまうのです。
これは心理学でいう「内発的動機づけ」の状態です。
そういう時は自分が心から「楽しい」「知りたい」「やってみたい」と感じるゴールを設定することです。
周りから見れば「ものすごい努力」に見えることでも、
本人にとっては「ただ楽しくて夢中でやっているだけ」というゾーンの状態に入れるのです。
◆ 「他人のものさし」を捨てて、自分の好きに全振りする
もし今、あなたが何かに向けて「努力できなくて辛い」と悩んでいるなら
まずはその目標が本当に自分が望んでいるものなのか、改めて見直してみてはいかがでしょうか。
努力とは、歯を食いしばって耐える苦行ではありません。
自分の心が純粋にワクワクする方向にハンドルを切ったとき、
努力は「才能」ではなく、あなたを突き動かす自然な「エネルギー」に変わります。
まずは小さなことでも構いません。
「これなら寝食を忘れて楽しめそう」と思える本物のゴールを見つけることから、始めてみてくださいね。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)






















