人にも毎日水をあげることの大切さ。~名古屋心療内科コラム

◆ 花には水をあげるのに、なぜ「人」にはあげないのか?
部屋に飾ったお花や、庭の植物。
枯れないようにと、毎日欠かさずバケツやジョウロで水をあげますよね。
「綺麗に咲いてね」「元気に育ってね」という気持ちを込めて、大切に手入れをするはずです。
でも、ちょっと振り返ってみてください。
あなたの周りにいる「大切な人」には、水をあげているでしょうか?
今回は、人間関係を円滑にするための、最高にシンプルで強力な方法についてお伝えします。
◆ 人間関係も「水」がなければ枯れてしまう
植物が水不足になると、茎がしおれ、葉が茶色くなり、最後には枯れてしまいます。
実は、人間関係もこれと全く同じです。
人間にとっての「水」とは、ズバリ「感謝」や「承認」の言葉です。
- 「お疲れ様」
- 「助かったよ」
- 「さすがだね」
こうした言葉が不足すると、相手の心は少しずつ乾いていき、
関係性はギスギスしたり、無関心になったりと「枯れた状態」になってしまうのです。
◆ 心理学的に見た「言葉の報酬」
なぜ「ありがとう」が必要なのでしょうか。
心理学には「社会的報酬」という言葉があります。
人間は、金銭や物的な報酬だけでなく、他者からの感謝や賞賛によって、
脳内の快楽物質であるドーパミンが分泌されるようにできています。
つまり、言葉をかけることは、相手の脳にエネルギーを送る「水やり」そのものなのです。
「花よりよっぽど大切じゃない?」 という言葉通り、物理的な手入れが必要な植物以上に、
感情を持つ人間は「言葉のケア」を必要としています。
◆ 特別なことは不要
「水をあげる」といっても、豪華なプレゼントや大げさなサプライズを用意する必要はありません。
一番効くのは、「いつもありがとう」という一言です。
- 家族に:毎日ご飯を作ってくれて「いつもありがとう」
- 同僚に:フォローしてくれて「いつもありがとう」
- パートナーに:そばにいてくれて「いつもありがとう」
すなわち「言わなくてもわかっているはず」という思い込みは、水やりをサボっているのと同じです。
あえて口に出して伝えることがなにより大事なことなのです。
◆ まとめ
- 植物を育てるように、人間関係にも毎日の手入れが必要
- 人間にとっての「水」とは、感謝と承認の言葉のこと
- 「大切な人」を放置せず、言葉の報酬を贈ろう
- 「いつもありがとう」の一言だけで、関係は劇的に改善する
身近な人ほど、ついつい当たり前の存在だと思ってしまいがちです。
ですが、そこを少し意識して毎日の感謝を伝えていきましょう。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)




















