最初に微妙と思った作品をあらためて全巻読んでも、やっぱり微妙な件について。~名古屋心療内科コラム

時々思うことなんですけど。
ある小説やマンガや映像作品があったとするじゃないですか。
で、試しに一巻とか、数話だけ読んだりして
「なんか合わないなぁ」 「面白さがよく分からない…」
と思って、そのまま読むのをやめちゃうこと、ありますよね?
で、しばらくすると、なんかその作品が話題になってたり、別の人が勧めたりしてるのを見たりして
「あれ、これは一瞬で自分に合わないと思っただけで、本当は面白い作品なのでは? じっくり全部読んだら、面白いんでは?」
と思い直して、また読んでみたりすることがあるのです。
で、ちゃんと最後の最後まで追って読んでみるわけです。
そして。
全部通して、読み終わって、あらためて思うんです。
あぁ、やっぱり読まなくて良かった。
人間のカンってなんだかんだ正確で、一瞬だけ読んだものが、あらためて全部を見たら素晴らしかった、すごく合った、ということってなんかそんなにないな、と。
実際に心理学実験でもあるんですけど。 誰かに最初に数回あって、そのときにできた印象を答えさせるんです。 「この人、こんな人だと思う」みたいな。
そしてそのうえで、時間もさらに経過して、相手との関係性が深くなったあとで、あらためて「どんな人だと思いますか?」と聞くのです。
すると、それが最初の数回の感想と、驚くほど一致してる。
最初の印象が、実は結構正しかった、というわけです。
いえもちろん、最初の印象が「変わらない」だけ、という結論もつけられると思うんですけど。
これ恋愛でも言えるんですけど。 精神科医の友人や、カウンセラーさんのお話しを聞いてて、発見した法則があり。
「最初は微妙だと思ったんだけど、何度も会ってるうちに、よく思えてきた」
ということってあるじゃないですか。
で、そういう人と結婚する。
すると高確率で離婚するそうです。
なぜならそれは「最初の印象が微妙」という時点で実はすでに正解が出ていて。 ただ人間、何度も会っていると、ちょっとだけいい印象が深まることがありまして。「単純接触の原理」って言うんですけど。
でも実は「合ってない」とか「ピンときてない」ので、なんだかんだ、うまく行かないことは多い、と。
すなわち一言で結論を言うと
「一目惚れ」は大切にしろ
ということです。
作品でも恋愛でも。
まぁ、とはいえ、現代では多くの人が離婚するので、そういうカップルは絶対ダメ、なんて話ではないんですけど。 もし思い当たることがあったら、その分、関係性をさらに深めるために全力努力していただければいいのではないかと思います。
何にせよここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)




















