不幸には意味があるという話。~名古屋心療内科コラム

心理学の世界では、
「大変な体験をしている人ほど、他人の痛みに深く共感でき、どこまでも優しく振る舞うことができる」
ということが解明されています。
そう、「苦労した人ほど優しい」というのは、単なる道徳的な綺麗事ではありません。
ユタ州立大学の心理学者ケネス・アルソップ博士らが行った調査研究によると、
自らが大きな逆境や大変なトラブルを経験した人ほど、他者が直面している苦しみに寄り添い、
共感的な行動を取る確率が格段に高くなることが実証されています。
一度も挫折したことがない人は、落ち込んでいる人に対して
「なんでそんな事で悩んでるの?」「もっと頑張ればいいじゃん」と正論で殴ってしまうことがあります。
悪気はなくても、痛みが分からないから寄り添えないのです。
ですので今、もしあなたが過去の不幸や傷に苦しんでいるなら、こう考えてみてください。
「いつか、自分が心から大切にしたい人が傷ついたとき、誰よりも優しく包み込んであげるために、私はこの痛みを味わったんだ」と。
人生のどん底を経験したあなたは、ただ傷ついた存在ではありません。
どん底から這い上がってきたからこそ手に入れた「圧倒的な優しさ」という最強の武器を持っている人なのです。
今回のお話も参考になれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)






















